第3話|海外で売るって、こんなに面倒なん?
50枚の猫の塗り絵が、ようやく完成した。
あとは販売サイトに登録するだけ。
海外での販売への入口。
不安な気持ちもあるけど、やってみるしかない。
海外の販売サイト「Etsy」に挑戦
海外で販売するには、Etsy(エッツィー)という海外の販売サイトへの登録が必要。
ハンドメイド作品やデジタル商品などを販売できるサイトです。
海外では大人向けの塗り絵も売られているらしい。
奮起して、ショップを開設することにしました。
パソコンはそこそこ使えるし、ネットショッピングにも慣れている。
けど、英語やし、登録にお金もかかる、気を引き締めて。
Payoneerとの格闘、なんと1週間
Etsyで売上金を受け取るために、私の場合はPayoneer(ペイオニア)というサービスとの連携が必要でした。
これが、なかなか手ごわかった。
本人確認の書類だけでなく、住所を証明する書類も必要だったんです。
条件は、直近3カ月以内の日付が入っていて、名前と住所が確認できる公共料金の請求書。
なるほど、公共料金の請求書ね。
それなら家にあるやん。
水道代の請求書を提出。
……却下。
えっ?
じゃあ、ガス代の請求書は?
……また却下。
なんでやねん!
ちゃんと名前も住所も書いてあるやん!
何があかんのか分からず、書類を確認しては提出する。
でも、通らない。
そして、ようやく気づきました。
日付が載ってへんやん!
そうなんです。
名前も住所もあるのに、肝心の日付がない。
そこから、日付の入った請求書探しが始まりました。
あれも違う、これも違う。
家にある書類を探して、ようやく条件に合う請求書を発見!
やっと承認されました。
ここまで、約1週間。
最後にどの請求書で通ったのか、今となっては思い出せません。
でも、あの面倒くささだけは、しっかり覚えています(笑)。
まだ1円も売り上げてないのに、お金を受け取る準備だけで1週間。
先が思いやられるわ……。
銀行の登録でも苦労するらしい
あとからほかの方の体験談を読んでみると、売上金の受取銀行の登録で苦労したという話も見かけました。
私の場合は、都市銀行を登録して、そこは特に問題なく進みました。
でも、私にとっては銀行よりも、日付のない請求書で手間取った。
まさか公共料金の請求書に、こんなに振り回されるとは思いませんでした。
やっと登録できた!でも、まだ終わらない
ようやくショップの準備が整いました。
さあ、今度こそ塗り絵を出品しよう!
商品を登録するにも、やることがいっぱい。
商品名を考えて、英語で説明を書いて、検索してもらうためのキーワードを決める。
商品の表紙や紹介画像も必要です。
そして、購入した人がダウンロードできるように、PDFや画像ファイルを準備する。
50枚の塗り絵を完成させるだけでも大変。
まだまだ作業が続く。
ほかのお店を見てみると、商品の見せ方が上手。
きれいな表紙に、色を塗った見本。
何が入っているのか、ひと目で分かる紹介画像。
なるほどなぁ。
商品を作ることと、商品を売るために見せることは、また別の話なんやね。
そして、ようやく公開!
何度も確認して、ようやく猫の塗り絵50枚セットを出品できました。
自分の見栄えしない商品が、海外の販売サイトに登録できた。
おお、本当にお店ができたんや。
ちょっと複雑な気分でした。
ふとみたセラーの画面。
セラーの所在地が、なぜかアメリカ?
ショップの設定を進めていると、セラーの所在地が「アメリカ」になっていることに気づきました。
えっ?
私、日本に住んでるんやけど?
どこかで入力を間違えたんかな。
気になって、いつものようにチャッピーに相談しました。
住所を日本にするにはどうしたらいい?
住所の表示って海外だと逆になるから、わからなくて。
一部を打ち込んで、候補がでてきたら、その中から選んだらいいよって言われたけど、出てこない。なんか台湾とか知らない国が候補にでてくるし。
あれこれ相談しているうちに、チャッピーからは「そのままでもええんちゃう?」というような返事。
ほんまに大丈夫なん?
とは思ったものの、ほかにもやることが山積み。
結局、セラーの所在地は今もアメリカ表示のままです。
これが問題ないのかどうかは、まだ確認できていません。
AIに相談したからといって、何でも正解が返ってくるわけじゃない。
便利な相棒ではあるけれど、最後は自分でも確認しなあかんのやな。
そんなことも感じました。
絵を描く技術もない。
海外販売の経験もない。
そんな50代のおばさんが、AIを使って塗り絵を作り、海外に向けて商品を並べるところまで来た。
それは、素直にうれしかったです。
でもね。
お店を開いたことと、商品が売れることは、まったく別の話。
ここまで来るのに、思った以上に時間も手間もかかりました。
さて、苦労して開いたこのお店。
本当に誰か買ってくれるんやろか?
いや、こんな中途半端な出来で、売れるわけないやん。と心の声。
……まだまだ、やることあるんやろうなと、気が遠くなる50代おばさん(笑)。
